2014年4月29日火曜日

アメリカ大統領が銀座の寿司を半分食べ残した件

オバマが阿部総理と一緒に行った銀座の寿司屋で「コースの半分程しか食べず、途中で箸を置いた」という報道を遅まきながら見かけた。真剣な交渉をしたかったとか、いろいろな説明がされているようだが、日本の後に訪れた韓国での夕食会では全ての韓国料理を平らげたとの報道を聞けば、これはもう思いつくことは一つ。太平洋や東京湾で獲れる魚の放射能汚染だ(太平洋のマグロの汚染は世界的にも知られている)。

福島第一原発からいまだに大量の汚染水が海へ流れ込んでいる以上、日本近海の魚にはストロンチウム90が生物濃縮している可能性は否定できない。また、東京などの都市部に降った大量の放射能物質はコンクリートの上を流れて東京湾に流れ込んでいるのは確かだ(京都大学のシミュレーションでは汚染が最悪となるのはこの春からだ!)。

こちらの方も、オバマは日本の海鮮食材の放射能汚染を気にしたのではないか?と想像しているようだが、これはある程度あたっているんじゃないかと私も思う。

おそらく、大統領は寿司が好きなのは確かなんだろう。汚染は気になるが銀座の寿司は楽しみたい。そこで、アメリカの科学者たちのアドバイスを集めて、だいたいこのくらいなら問題無いという線を教えてもらったのではないか?また、家族を日本につれて来なかったのは、科学者たちから成長期の子供ほど放射能の影響が大きいと言われていたからかもしれない。もちろん、家族は韓国にも行かないことになるので、そこは学校があるとか別の理由も用意しないといけないが。

気になるのは、銀座の寿司屋で出された江戸前の穴子を食べたかどうか?東京湾の魚の放射能汚染を気にするなら、オバマは江戸前の穴子やウナギは絶対に口にしていないだろう。南太平洋やインド洋のマグロなら2個くらいは食べたかもしれない。残りはカッパ巻きとタマゴ巻、そしてカリフォルニアロールだったのかも。

私も私の周りの物理学者の多くも、原発事故が起きてまず避けたのが太平洋沿岸(千葉、茨城、東京、福島、宮城、岩手など)のネタを使った寿司。汚染水問題が発生してしまった以上、もう死ぬまでこの海域の魚を食べることはないだろう。非常に残念だ。

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