2014年2月18日火曜日

Cs-134のピーク合わせの確認

原発事故から3年も経ってしまったので、半減期2年のセシウム134の光電ピークは随分と減衰してしまった。もちろん、汚染地帯の線量が低くなっていくという意味ではいい事なのだが、福島原発事故由来の汚染かどうか判定するのにはセシウム134のピークは必要だ。実際、信州の善光寺やら高峰高原やら、汚染の弱いところではセシウム134のピークが見え難くなってきている。NaIガンマ線スペクトロメータでは、特に606keVのピークが見難くなっている。Cs-137の660keVのピークと被ってしまうからだ。

2年経ってもセシウム134のピークがはっきり見えるものといえば、それは汚染がかなり強い場所の土壌サンプルだ。ということで、印西市の土壌サンプルを引っ張り出して来て、再度測定し、エネルギー較正データを確認してみることにした。

まずは、本日測定したデータのモニター写真から。
一年余り前に測定した時は12,632 Bq/kgだったが、Cs-134の減衰により600Bq/kgほど減少した。しかし、未だに一万ベクレル/キロを越える強い放射能を保持している。Cs-134のピークも綺麗に見える。

この測定で得た数値データをMacに落とし、gnuplotで分析してみた。

やさしおのK-40とCs-137試料から相対的に決めたCs-134のエネルギーピーク位置だが、若干ズレている感はあるが、我慢できないほどではない。しばらくはこのセッティングでいける!

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