2012年11月8日木曜日

紅葉の軽井沢

先週の軽井沢は紅葉の盛りだった。放射能汚染とか関係なく、とにかくきれい。この美しい場所を汚した東電(およびそれを管理できなかった日本政府)を恨む。
軽井沢の紅葉
雲場池の脇を抜けようとして渋滞にはまった。なにも雲場池だけが紅葉がきれいというわけでもあるまいに、なぜかたくさんの人が集まってくる。軽井沢は一面秋色に包まれているのだから、もっとあちこちで紅葉を楽しんだっていいのに。渋滞すると気分が滅入る。

幻想の世界から現実へと一気に引きずり落とされるのは、線量計を見たときもだ。旧軽井沢宿のある中山道沿いには現在も店がたくさんある。そのうちのひとつのイタリアンレストランで、屋内のテーブルにおいたDoseRAE2は0.18μSv/hを示していた。(車で30−40分ほど国道18号を下った佐久平まで行けば、屋内で0.04〜0.06μSv/hのレベルにまで落ちる!)

このレストランでは、ベネチア近くで作られたという今年の「新酒」を飲みつつ、アンチョビーと黒オリーブのパスタを食べた。美味しかった。ただ、ピザを頼むはやめておいた。というのは、薪は群馬のものを使っていると店の人が答えたから。きっと、碓氷峠から横川にかけて、あるいは北軽井沢でとれた薪だろう。セシウムを被った木を燃やして灰にすると、濃縮されて放射能は高くなるはずだ。そんな灰がひらひらと釜の中で俟ってピザについてしまったと想像しただけで、もう食べる気は失せた。薪はせめて伊那とか木曽のものを使ってもらいたい。

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