2012年2月2日木曜日

アメリカの2つの原発で事故:レベル1らしいけど。

アメリカの原発2つが事故を起こしたらしい。

一つはシカゴ近くのBylon 2原子炉。外部電源が落ち、原子炉圧力を下げるために、ベントした模様。福島の最初のケースと似てる。トリチウムが環境に放出されたと報道にある。発生は1/31。現在は外部電源は復旧したというが、この辺りは昔から放射能物質のリークがひどいところ。内部被曝で病気になって死んでいる人も昔から多数いたという報道がNHKで以前報道されていた。「いつもの」事故なのか?

もう一つは、カリフォルニアの原子炉。こちらは、配管からの水漏れタイプ。発生は2/2。こちらは原子炉は異常なし。

どちらの事故も、放射性物質の放出は「微量」で、健康には「影響ない」そうだ。日本政府の発表とまったく同じの文面で驚いた。

これらの事故の報道は、英米の主要紙のweb siteからはすでに無くなっている。大事故ではなさそうだが、周辺の住民が気の毒。ぜったい内部被曝してるはず。

2 件のコメント:

enniethebear さんのコメント...

私が居住する京浜地区の大気中にはいまだに微量の137Cs、134Csが浮遊していると思います。 しかし、私の測定結果は、軽井沢町の大部分における浮遊量の方がはるかに多いことを示唆しています。

今後心配は、御代田町、佐久市、佐久穂町の群馬県との県境付近に堆積する落ち葉に吸着されている放射性物質の拡散であると思います。

群馬県境の山岳部に蓄積された放射性物質の飛散の影響は、現在のとろこでは小諸市に受け入れた焼却灰よりも桁違いに大きいと私は考えます。

昨年秋に某別荘地帯(複数)で行われた道路上の落ち葉の「片付け作業」では、落ち葉を移動させるのにエアーブロアが使用されていました。 乾燥した落ち葉とその粉末がもうもうと舞い上がり風に乗って西方向に流されていました。 作業員の方々はマスクさえ付けていませんでした。 軽井沢町や御代田町はこの区域の線量測定を拒否していますので、危険を知るすべは無かったのでしょう。 私達の測定では、この地域の地表1mの線量は 0.5μSv/h 超でした。

私は、クリアパルス社製のMr. Gamma A2700 を使用しています。 PINフォトダイオードからのアナログ出力を取り出せますので、これをロングメモリのデジタルオシロで長時間取り込み、出現するピークの高さの分布を調べています。 確実な基準線源がないので何とも言えない点はありますが、Cs三兄弟のピークは捕捉、弁別できるようです。 この方法ではピークをとらえるためには最低でも 20M/s 程度のサンプリングレートが要求されるので多くのメモリが必要です。 アナログピークホールドを行い、この部分だけを取り出すことも検討しています。 A2700につき、詳細な評価をされた方がWEBに記事を書いておられます。 私はこれを参考にさせていただいております。

0.5 μSv/h 超の土地に「建築確認を受けて合法的に」家を建築することはできますが、現状ではとても住むことはできません。 建築を諦める土地の所有者にも税金や管理費は課されます。 東電と共同不法行為を行った国
私見です)は全く無責任ですが、高線量地域が存在する事実を認めようとしない地方公共団体も問題です。

異業種の技術者(私)からみれば、これだけ危険な原発がフルメカニカルな手段により緊急炉心冷却できなかったなど信じられません。 津波発生時の危険などは、常識である FMEA を実施しておれば、簡単に発見できた(実は国も東電も認識していた?)のです。 コストの誘惑に負けてリスクをとったのでしょう。 強烈な磁気嵐による電子機器の全停止や、テロルやボツリヌス菌中毒によるオペレータの全喪失などが発生しても、再び「予見不可能」と主張するに違いありません。 発言し主張し続けるのは、真実を知った者の義務であると思います。

インドで運転開始が迫る実用高速増殖炉の将来が心配です。 実験炉を飛び越して実用化炉です!

kuzzila さんのコメント...

enniethebearさんへ。

すばらしい解析、感服いたしました。おそらく、私がやっても、enniethebearさんの結果を確認するだけになると思います。残念ながら。ただ、余談は禁物ですので、最後まで確認してから報告します。

本日、川崎市東部のとある地点の土壌分析をベクミルにて行ってきました。きれいなセシウム三兄弟が立ち上がっており、ショックをうけました。securitytokyo.comが、小田原のミカンが汚染されていると報告していたので、丹沢より手前の関東平野は、おそらく全域汚染されている可能性が高いと思うようになりました。A2700+オシロの方法、可能かどうか私も試してみます。情報ありがとうございます!

小諸市の焼却灰のレベルは、長野群馬県境と比べれば、確かに圧倒的に小さいものです。しかし、わざわざそこに近づける必要はないのではないか?と感じております。それは、石川も、静岡も、その他の汚染されていない地域にも当てはまります。せっかく残った「清浄な地」は国宝級の宝です。ちなみに、名古屋の土もLB2045で測定してみましたが、ピークは立ちませんでした。名古屋にも、汚染物質は運んではいけないと思います。大阪も同様です。

軽井沢町、御代田町、そして佐久市、小諸市の対応に鈍さは、お役人の知識不足からくる危機感の無さから生じていると強く感じます。誰もが一度は測定してみることが肝心だと思います。作業員の内部被曝は確実だと思います。軽井沢、森泉山、内山などの土壌汚染はかなり強いと思います。(今日測った川崎の土を採集した場所は、JB4020で見たら「安全」レベルでしたから。)

日本の原発の技術者は、日本の技術者の平均レベルに届いていないと言われているようです。それは、技術を全部アメリカから買ったから、大事なところをいじらせてもらえないのと、戦争で負けてGHQの核関連の技術開発を禁止されたため、発展が遅れてしまったからのようです。「ムラ」と呼ばれているように、彼ら独自の判断でしかないのに、自分たちが「高い技術」を持っていると勘違いしたのが、今回の失敗の原因だと思います。enniethebearさんに同意します。