2011年9月28日水曜日

群馬の汚染地図

文部省と群馬県により、群馬県の放射性セシウム汚染地図が公表された。航空機を利用した測定だという。群馬県の広い範囲が汚染されたしまったことが明らかとなった。福島や新潟との県境のある北部と、栃木との境である東部などは、特に汚染がひどく、栃木や福島の深刻な汚染地域と同程度の汚染が広がる。長野県との境にも中程度の汚染が広がっていて、その中にはホットスポットも見られる。

長野県も調査を開始するという。これで、汚染の実態に一歩近づくことができるだろう。

ちなみに、新聞に公表された地図では、位置関係が今ひとつはっきりしないので、gooの地図と重ねてみた。(Composite処理の応用...)

汚染地域と市町村との関係
尾瀬の周辺、榛名山、赤城山から日光にかけての山間部が広範囲に、かつ強く汚染されている。(これだけでも、かなりショック。日本の名山の多くが汚染されてしまった。)また、多数のホットスポットが関東山地に点在している。気になるのは、十国峠周辺。ここはジュラ紀の地層が広がる山中地溝帯だ!(石堂がやられていたらショックだ。)

一応、佐久町の測定では大丈夫だったが、茂来山周辺の山間部には入っての測定はしていないので、緊急の調査が必要だと思われる。

東電(そして原発を推進して来た者たち)、許すまじ。

面白いことに、高崎や前橋のあたりは汚染が弱い。このあたりで取れる小麦は安心かもしれない。また、嬬恋も、若干のホットスポットはあるが、うまい具合に汚染を免れている。キャベツは大丈夫かも。でも、安中まではやられているので、北軽、嬬恋も(飛行機で捉えきれない)局所的な汚染はあるかもしれない。油断せずにいきたい。

以前より信州の山間部の汚染を指摘してきたが(特に佐久山地と離山)、それももうすぐ確認されるだろう。汚染地域がどのように広がり、薄まっているのか、詳細な地図が必要だ。

0 件のコメント: