2011年8月19日金曜日

軽井沢の放射能汚染:軽井沢の放射線量地図の作成

Google mapsの機能を借りて、軽井沢を中心とした放射線量測定地図を作ってみようと思う。
まずは練習用としてこれを

今回までの測定結果を地図にまとめてみた。すべて、JB4020の生データで分類した。何度も言うが、このガイガーカウンタの値はちょっと高めにでることは考慮する必要がある。比較する場合は、軽井沢町役場が測っている軽井沢病院の値を使って校正すればよい。だいたい0.05μSv/h程度の値となっているが、JB4020だと0.11μSv/hと出ている。その他、群馬大の早坂先生のシンチレータによる測定も参考にすると、JB4020の値については凡そ次のような分類で評価できると思っている。

(1)緑ピン: JB4020の生データで0.15μSv/h以下のところ。汚染はない(かなり少ない)と言ってよい場所。

(2)青ピン:生データで0.15から0.20μSv/hのところ。そもそも軽井沢の自然放射線量は0.03μSv/h以下だから、軽井沢としては「汚染された」場所と理解すべきだが、関西の自然放射線レベル(0.10から0.13μSv/h程度)と同程度と思われる場所。「まあ問題ないだろう」と思われる領域。

(3)黄ピン:生データで0.20μSv/h以上0.3μSv/h未満のところ。汚染がよりひどい場所。年間の被曝許容量(外部被曝のみだとして)の1mSv/年を若干超すレベルと思われる場所。つまり、実際には0.1μSv/h程度の放射能汚染があるだろう、と考えられる地域。

(4)赤ピン:生データで0.3μSv/h以上のところ。関東のホットスポットと同じレベルと思われる場所(実際の値として、0.25μSv/h程度に相当するだろうと思われる場所。)

航空写真版

等高線版
今までのところ、赤ピンは、離山頂上東の一点のみで観測(生データで0.38μSv/h)。黄ピンは碓氷峠で観測。また、大雑把に言って、旧軽井沢地域を囲む谷の中は青ピンが多く、また離山の西側は緑ピンとなっている。(雲場池がちょっと例外的なポイント。ここは、追加計測が必要と思っている。)

等高線版をみると、気づくことが一つある。それは最高値を出した離山の東と、碓氷峠の標高がちょうど同じくらいで、1200mとなっていることだ。碓氷峠と離山の間は、低い山で囲まれた谷のような地形になっていて、この標高より低いところにある谷部はだいたい青ピンになっているように見える。これから、計測箇所の数を増やしていくと、いろいろ見えてくることあるだろう。


(追記:雲場池の再測定の結果、修正が必要となった。修正後の地図は次の通り。)
修正後の汚染地図
[追記2] 2012年の秋に、軽井沢の土壌の放射能強度の測定を行った。その結果はこちら。

0 件のコメント: