2011年7月24日日曜日

信州のセシウム汚染の度合い:アメダス及び群馬大の早川教授の測定を分析する

国立環境研究所のシミュレーションによると、碓氷峠近辺から、セシウムの放射能雲が信州に流れ込んで来ている。軽井沢は雨が多く、霧がかかることも多い場所だ。一方、峠を下って佐久、上田に来てしまうと、これは日本でも最も降水量の少ない地域となる。(が、このあたりは雷雨が多いことは気にかけておくべきだろう。)

3/15から16にかけて、この地域でどの程度降雨があったか、アメダスのデータを使って調べてみた。

長野菅平上田東御鹿教湯立科佐久軽井沢
22時2.51.5--1.0---
23時1.01.50.51.02.01.0-1.0
00時-1.00.50.00.50.0-1.5
01時-1.01.50.0-0.01.51.0
02時-0.50.50.01.50.00.5-

放射性プルームが信州に入り始めた午後9時以降に、一番多く雨が降ったのが長野市。ただし、長野はプルームの侵入経路の末端(入射口は軽井沢)だから、セシウム雲の濃度は低かったかもしれない。とはいえ、下水汚泥に高い濃度のセシウム137が出ているから、やはり影響はあったのだろう。(長野市は最大が5月上旬で3,000Bq/kg、7/14では1230Bq/kg。川崎は7/9でも13,200Bq/kgもあり、東京では最大が5月上旬の170,000Bq/kgと驚くべき値。)

プルームが信州に最初に侵入した軽井沢はどうかというと、日付の変わる頃にやや強めに降っている。群馬大学の早川先生の測定によると、案の定、軽井沢の汚染具合は信州でおそらく最も高いレベルにあると思われる。埼玉や、群馬の都市部よりも、碓井峠や旧軽井沢の空間放射線レベルは高めに出ている。面白いことに、離山を境にした東西でレベルに2倍ほど差がある。驚愕したのは、碓氷峠の見晴し台。ここは、0.261μSv/hもある!柏や松戸と同じ程度の汚染レベルではないだろうか? (軽井沢の測定記録はこちら

この降水データを見ていて興味深いのは、鹿教湯と菅平だ。日付が変わる頃、結構強く降っている。また、シミュレーションでも、この時間に比較的濃いプルームが周辺までやって来ている。ここはまだ誰も測定していないので、調査してみようと思っている。

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