2011年5月18日水曜日

蛍光発光体

蛍光灯で利用されている「蛍光体」。以前から、なんだろうそれは?と疑問に思って来た。

LED電球の多くも蛍光塗料を利用しているとは知らなかった。赤、緑、青の3つのLEDを組み合わせて白色にしていると思っていたのだが、それはもっとも高価な製品タイプだという。このタイプのLED電球の光をスペクトル分解すれば、3本の輝線が赤、青、緑のところに見えるはずだが、私が買った1500円程度のLED電球から出てくる光のスペクトルは随分この予想と異なっていて驚いたのであった。

まずは、蛍光体の化学成分を調べようと思って、ネットサーチを掛けたり、百科事典を調べてみたのだが、まったく書いてない。それでも粘って調べを進める(太陽にほえろ!の聞き込みの音楽が頭の中で流れる)と、青色発光ダイオードで有名な日亜化学が、実は発光塗料の大手メーカーであることが判明。そこに化学式がのっていたのであった。

様々な用途に応じて、様々な蛍光体があるのがわかったが、一番知りたかったのは、白色をだすための蛍光灯用のもの。蛍光灯では紫外線を吸収して発光する蛍光体が必要になるが、日亜化学の製品としてはCa10(PO4)6FCl:Sb,Mnを使っているという。カルシウム、燐、フッ素、アンチモンなどを含む実に複雑な化合物で、ちょっと驚いた。


さて、モノが分かったところで、蛍光発光の仕組みについて調べてみた。

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