2011年3月13日日曜日

福島原発の事故

地震の翌日、福島の原発で事故が発生したとの報。驚愕する。ついに恐れていたその日が来たか、と愕然とする。

仙台方面から国道6号で関東に南下するとき、福島第一原発、そして第二原発を相次いで通過する。貧乏学生の頃、バイクのツーリングで、この道はよく使った。原町、相馬の辺りから、緩いアップダウンが続く直線道路は、信号も少なく、心地よく走ることができる。概して平らな海岸沿いの地形に、突如原発の看板が現れる。柵でぐるっと囲まれただだっ広い施設という印象。柵の向こうに建物が見えた記憶はない。かなり広い所、という印象で、「多分この奥に原子炉があるんだろうな」と思いつつ、いつも走り抜けた。確か一度入り口の所まで、行ってみたことがある。春休み中の夕暮れ直前だったと思う。大きな白いペンキで塗られた鉄格子の門に行く手を阻まれた記憶がある。(20年近く前のことだから、かなり曖昧な記憶であるが。)人影もなく、静寂で、とにかく恐ろしかった。


この発電所が、東京電力のものと知ったのは随分後のことだ。言うまでもないが、福島は東北にある。信州にある水力発電所の多くも東京電力の所管だが、長野県は中部電力の管轄にある。新潟の柏崎原発も東電の所有。東北電力のものではない。柏崎で作った電気は、新潟県民の電気として利用されることは、原則無い。どうして管轄外の場所に、東京電力は発電所をいくつも持てるのかちょっと不思議だ。

今回の事故では、福島県民が首都の電力のために犠牲になった。こんなこと許されるんだろうか?首都で賄う電気は、基本的に首都で賄うべきではなかったか?そうして、いったん事故が起きると、首都の人間は福島を捨ててどこかへ逃げ出そうとしてないだろうか?そういう意味では、今回総理大臣が東京電力を一喝したそうだが、同情できる。「逃げるな!」といいたい。東電の社長は、自宅を福島に移すべきだ。

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