2011年1月4日火曜日

New-year-day riot at HMP, Ford in West Sussex

イギリスにいた頃、よくフリントのウニの化石を取りにいった。そこに行く途中、よく使った近道に沿ってFordという村がある。海に近い、この小さな村の中心部にはHer Majesty's Prison (HMP)、つまり英国政府の刑務所があった。赤煉瓦の高い塀の上に鉄条網が張り巡らされていて、ちょっと物騒な雰囲気はあったが、普段は概して静かな村であり、まさかそこで暴動がおきるとは思わなかった。

報道によると、年末から年始に掛けて、刑務所内のアルコール検査を強化したという。それに対して不満を持った一部(といっても50人近くの囚人)が、2011年の正月、建物に火を着けたり、ガラスを割ったりして暴動を起こしたという。この刑務所の看守は常時3、4人しかおらず、囚人たちは自由に外からモノを持ち込んでいたよう。酒、携帯電話などが持ち込まれ、とんでもない状態だったらしい。

現在、暴動は鎮静化したらしいが、こんなことが起きるんでは、あちこちにあるHMPの脇を通り度に警戒しなくてはならないじゃないか!村人がとても気の毒だ。そういえば、英国での部分日食を観測する一年前に住んでいたところにもHMPがあった。そこは女囚専門の刑務所だったが、自殺が多発するとかいう報道があって、問題視されていた。牧畜風景の広がる素晴らしい環境の中にあるそのHMPでは、どんな恐ろしいことが起きていたんだろうか?

0 件のコメント: