2010年12月15日水曜日

双子座流星群の観測

教授会は3時間超におよび、くたくたになってしまった。その後も講義があったりして、自宅の最寄り駅に戻ってきたときは夜9時になっていた。帰りの列車はぎゅうぎゅうだったが、一つだけガラガラの車両があった。喜んで入ってみると、浮浪者らしき酔っぱらいが寝ていたのであった。床にはなにやら液体らしいものが溢れていてビチャビチャであった。下車する人も数人いた。人間の発する蒸発アルコールとはああも臭いものか?!

駅から家への途中の空き地で空をみあげると、オリオンも双子座もずいぶん高度を高くしていた。立ち止まってしばらく見てみたが、一つも飛ばない。街灯が明るく夜空を照らして、黒い空になってない。これはだめだな、と諦め気味の気持ちになった。加えて、アルコール臭の気持ち悪さと疲労から頭痛がひどくなり、流星群の観測はどうせだめだろう、とあきらめ、10時半頃早々と寝てしまった。

ふと目が覚めて、起きてみると朝の3時半だった。まだ観測には間に合う時間だったので、寝巻きのままベランダに出てみた。空はずいぶん暗くなって、東京にしては星がたくさん輝いていた。星座は随分西に傾いていて、宵頃には白鳥、織り姫、彦星ぐらいしか見えない我が家の窓外の夜空に、オリオンや御者座、そして双子座などたくさんの星座がが現れていた!北の空には北斗七星、東の空には金星が輝いていた。

ベランダに立って一分ほどたったとき、カペラの左下、つまり御者のど真ん中に、連続して2つの光の筋が引いた!さすがに、ピーク時の夜はすごい、と思った。その後、1時間ほど観測を続けたが、微かなものがオリオンの右に続いて2つ、それからアルデバランのそばで一つ流れたのみだった。きっと、空気のきれいなところでは、「微か」な流星がくっきり見えるのであろう。それにしても明るい東京の空でもこれだけ流星が見えるということは珍しいことなんだろうと思う。信州で見た流れ星の美しさには適わないけれど、観測してよかったと思う。

ちなみに、双子座のすぐ近くで飛んだ流星は皆無であった。意外に広範囲に飛ぶもので、視野を広くとっておかないと見つけにくい、ということがわかったのは収穫だった。
ちなみに、今晩も7時頃にかなり飛ぶらしい。大学からみてみようと思う。

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